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阪神淡路大震災から25年

今日は阪神淡路大震災から25年の節目の日です

 

私は大阪出身で、神戸の震災を直接被災した訳ではないので被災された方々のお気持ちにどこまで寄り添えるか?当事者ではないので失礼かもしれませんが、「風化させたくない」気持ちでここに記録させていただきます。

 

当時、大阪の自宅で大学生だった私は徹夜で建築図面課題の制作を行っていました。地震直前に空が一瞬明るくなった稲妻とゴゴーッと地の底から聞こえる地鳴りの後に大きく地面が揺れたことを今でも鮮明に覚えています。

 

ラジオからは東海地方で地震があったなど情報が錯綜しており、夜明けとともに入ってくる情報で神戸がとんでもない被害に見舞われている事を知りました。

 

建築学会のボランティアとして被災状況の確認などその当時、私が出来ることをやっていましたが、まだまだ出来たことがあったと今になって思います。

 

当時の建築学科長、高橋 靗一(たかはし ていいち。「てい」は青偏に光)先生は「建築とは施主の生命と財産を守るものであり、デザインだけではなく、万が一の際にでも対応できる防災備蓄や構造が必要」というお話を良くされていました。

 

その後、社会人となりハウスメーカーの設計・営業担当として神戸に配属、震災の爪痕が残る中、あるお客様の自宅再建の為に支店長と建物図面と見積もりなど資料をもってお伺いした際、支店長がそのお客様の現状を聞き、「建築に携わるものとして利益ではなくお客様の生活再建を最優先にしろ!」と言われたことを思い出します。

 

今年は独立してから間もなく10年

これからも建築・不動産に関わる者としての社会的責任を果たし、神戸の街に貢献できることを続けていこうと思います。

 

阪神淡路大震災で被災された方々の冥福をお祈り申し上げます

 

2020.01.17  森下 政人

神戸市 阪神淡路大震災「1.17の記録」

http://kobe117shinsai.jp/